後悔先に立たず

高校生の頃、大学に進学するつもりでいました。何をメインに勉強したいかということまではまだ明確に答えが出ていない状態でしたが、何となく、進みたい学科はありました。しかし、私が希望していた学科は自分の住んでいる県内にはないもので、他府県へ引っ越しをしなくてはいけませんでした。毎月、子供に仕送りができるほど裕福な家庭でもなかったため、進学はあきらめて、卒業後は働きに出ました。進学校だったということもあって、周りの友人はほとんどが進学していきました。その中で大学に進学したのは一人でした。後の友人はそれぞれが目指すものに沿った、専門学校へと進学しました。看護学校、服飾専門、などバラバラでしたが、時間を見つけては連絡をとり学生時代と変わらずに仲良くしていました。専門学校は高校でいう宿題、というものがとにかく大量に出されるらしく、大変だ、大変だと会うたびに話していました。ある時、復職に通っていた友人が「学校を辞めたい」と言い出しました。なぜだかは、わからないのですが、突然やる気をなくしてしまったのです。服を作ったりすることが大好きだったのに、辞めたいという意思が変わることはなく、学校を辞めてしまいました。それから30代の今、お酒の席で、ぽろっと「やっぱりやめなければよかった」と、とても後悔していました。若いころは、何かのきっかけでもういいや、と思ってしまいます。しかし、のちにもう少し頑張っていればよかったと思うことがたくさんあります。自分の子どもにも、そういった時期が来るかもしれませんが、なんとか思い直してくれるような対応ができればいいなと思っています。

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